2020年のみかた



私の学ぶ心理学では「自立し過ぎると病気になる」と言われます。

私たちは子どもの頃、自立することを目標に教育や躾をされて育ちます。


そのため「人に甘えず何でも自分でできること、辛くてもガマンすること」が良いことで「人に頼ったり甘えること、イヤと言うこと、弱音を吐くこと、逃げることはワガママ・情け無い、悪いこと」のように刷り込まれています。

○○依存・依存症という言葉があり悪いイメージがありますが、自立症とは言いませんよね。
自立の方が良いイメージのようです。


実際、自立も依存も良い悪いではなく、お互いにできることは自分でやり、頼り頼られる信頼のバランスが取れた状態(相互依存)が理想的です。


しかし「自立は良いこと」と信じ、一人きりで頑張り過ぎていると、「助けて」を言うのは甘え・情けなさ・負けたような気持ちがするので、誰にも助けを求めないままで抱えこんでしまいます。


自立と依存のバランスが自立に偏ってしまった状態です。


こうなるともう、この人の口から「助けて」を絞り出し人の助けを受け取らせるには「病気」しかないので身体がガッツリ病気になるのだそうです。


もちろん全ての病気がそうではありませんが
逆に言えば「病気は人を頼れるようになるためにかかるもの」つまり「病気=自立症(自立し過ぎ病)」と言うわけです。



また、整体の考え方の中には「風邪は健康でなければひけない」と言うものがあります。



風邪は疲れを追い出すため(リセットするため)にひくもので、風邪をなかなかひけないのは本当に丈夫な人か、風邪などの病(疲れを出すタイミング)に対する感受性が鈍くなっている人だと言われます。


「本当に丈夫な人」が相互依存のバランスの取れた人で、「病に対する感受性が鈍い人」が自立し過ぎた人、「風邪をひきやすい人」が依存の人、と見れると思います。


依存のままでは風邪をひきやすく、こじらせて別の病を引き起こすなど自分で自分を助けられませんが、自立し過ぎては自分の不調に鈍くなります。


だから2020年からの新しい10年は、心と身体の健康のために「頼り頼られる」を目標にしませんか?



誰よりも私が一番苦手なので、新年の抱負として書かせていただきました。